2008年08月20日

天然記念物☆イトヨ

福井県大野市に、国指定天然記念物の生息地があります。

「本願清水(しょうず)・イトヨの里」

きれいな冷たい湧水に生息し、一生を海に下らず暮らす「陸封型」のイトヨという魚。

海に住み、産卵時に川を遡る「遡河型」も、他の地方にいるそうです。

この写真は、水族館さながら、表の池を館内の地下から、ガラス越しに観たところ。
体長約5cm。小さいのも、いっぱい泳いでいて、可愛かったface02



「トゲウオ目 トゲウオ科 イトヨ属」
地元のひとは、「ハリシン」と呼んでいたそう。

生態の映像が、面白くて、笑っちゃいましたよ。

オスは、お嫁さんを迎える前に、藻などで、巣をしっかり作っておくのですが、
出来上がり前にメスが来ても、追い払うとか(未完成では卵を守れないから)、
産卵期のメスは、栄養欲しさに、よその巣の卵を集団で食べに行くとか(メス怖いッ!)、
卵が孵っても、オスが稚魚を守るとか、
シーズン中オスは、何匹もお嫁さんを迎えるとか・・・。

なにか、人間社会と照らし合わせると、興味深い(笑)



案内板によると、「栃木県大田原市付近、福島県会津地方と、大野市の三カ所がよく知られている」とか。

ここが、南限地。



甘露な冷たい湧水!

こんこんと湧いています。

この湧水がなくなれば、イトヨは生きていけません。



これでも、水量は減ったそう。

父が子供の頃は、ガキ大将に連れられて、イトヨとも一緒に?泳いでいたとか。

でも、あまりに湧水が冷たくて、ギブアップした思い出があるそうですface12

さぞかし、にぎやかだったことでしょう。
そんな激しい(笑)条件下でも、よくぞ生き延びてくれましたicon06

かつては家屋の一階部分が埋まってしまうほどの豪雪地帯でしたが、
近年は積雪も減っていますから、水量も減少・・・。

イトヨが住み良い環境=人間にも心地よい環境!

いつまでも大切にしたい、国の宝物です。

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Posted by みやちゃん at 18:59Comments(2)散歩